らんちゅう 飼育
Wednesday, 07-Jan-2009 08:59:18 JSTかわいいペットのしつけや飼育方法
らんちゅうとは金魚の一種で日本では愛好家の数が多く、毎年らんちゅうの品評会が行われているほどですよ。
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らんちゅう 飼育
らんちゅうの飼育池「タタキ池」
らんちゅうを飼育するには、まずはらんちゅうを飼育する入れ物を用意しなければいけませんね。
金魚を飼育するといえば、一般的に知られているのはホームセンターでよく見かける水槽ですよね。
ですが、らんちゅうを上手に飼うには水槽は不向きです。
水槽でも良いらんちゅうは、産まれてから1、2年たった2才魚や親魚です。
産まれて1年以内の若いらんちゅうを飼育するのなら市販の水槽では水面積が狭く、良い環境とは言えません。絶対にダメというわけではありませんが、頭と体のバランスが悪くなったり、らんちゅうにストレスが溜まって病気になりやすくなったりしてしまいます。
健康で良いらんちゅうを育てたいなら、「タタキ池」を使ってみましょう。
昔かららんちゅうには「タタキ池」が良いと言われ、多くの愛好家の間で使われています。
タタキ池とは屋外で使用するコンクリート製の池のことで、大きさは「1.8m×1.8m×25cm」、「1.6m×1.6m×25cm」の正方形が一般的です。
深さは25cm〜30cmくらいで底に排水栓があるものなら水換え作業がスムーズにできます。また、「魚溜まり」というくぼみがあるものにすると水底に魚を集めて水換えがしやすかったり、汚れを取りやすくしたりする働きがあり便利ですよ。
魚がいない時も、タタキの中には水を入れておきましょう。
空のままで放置しておくと、コンクリートにヒビが入ってしまいます。
コンクリートで作るのは大変、という人は、強化プラスティックであるFRPという素材で池を作りましょう。
FRPはプラスティックといえど、水圧などで変形しにくい素材です。
保温効果も期待できる素材なので、コンクリート素材に劣ることなく使うことができますよ。
らんちゅうの餌の種類
らんちゅうをお家で飼育するために、らんちゅうの餌は欠かすことのできないものですね。
まず想像するのは、市販されている人工的に作られた餌ではないでしょうか。
らんちゅう専用の餌や、熱帯魚用の餌など、市販されている餌には色々なものがあります。手軽に入手できて安いので与えやすい餌ですが、水分が少なく消化に時間がかかるため、与えすぎには気をつけましょう。
人工餌を与える時は、生餌と組み合わせると良いですよ。
生餌とは、ミジンコや糸ミミズ、アカムシなどの餌のことです。
栄養価が高く消化も良いので、良いらんちゅうを育てるためには欠かすことのできない餌です。欠点として人工餌に比べると入手しにくく、値段も高くなるという点があります。
店頭で見つからない時は、通販を利用すると好みの生餌を手に入れることができるかもしれません。
糸ミミズはらんちゅうがある程度大きくなってから与えましょう。生餌の中では脂肪分を多く含んでいるので与えすぎないようにしましょうね。
人工餌や生餌とは別に、らんちゅうがサラダ感覚で好んで食べる餌は、浮き草や苔、アオコ、クロレラなどの植物餌です。
植物餌は食べすぎで太りすぎる、といった心配はなく、消化も良いのでおすすめの餌ですよ。たんぱく質は少ないですが、ミネラルやカロチノイドなど、らんちゅうの健康維持に大切な栄要素をたくさん含んでいます。
餌を与える時はなるべく午前中にしておきましょう。夕方になっても餌が残っている場合は与えすぎです。夜寝る前には必ず残っている餌をとっておきましょうね。
エアポンプの利点と欠点
らんちゅうを飼育する為に必要になる道具は色々な物がありますが、酸素を供給する為のエアポンプも必要不可欠な物です。
エアポンプがなくても、酸素は水面から溶け込んで水の中に入ってくるのですが、やはりそれだけでは不十分です。
特に夏場は冬の10倍もの酸素が必要だと言われています。
酸素が少ない状態になると、らんちゅうは衰弱し、病気になりやすい体になってしまいます。このような状態を避けるため、エアポンプを使って十分に酸素を送りこみ、同時に青水を使うことをお勧めします。
青水には、酸素を発生させる植物プランクトンが多く含まれています。
青水とエアポンプを使えば、酸欠になる心配はまずありません。
エアポンプは酸素を供給する働きだけだと思っている人も多いかと思いますが、エアポンプの働きはそれだけではありませんよ。
エアポンプによって水流を発生させることにより、水の中の温度差がなくなり、水質の悪化を防ぐ働きもあります。
ですがこの水流、強すぎると逆にらんちゅうに悪影響を与えることになるので注意が必要です。
らんちゅうは水流が起こると動きが活発になり、体の形が崩れることになってしまいます。また、尾がしっかり形成されていない稚魚にエアポンプを使うと、尾の形成に影響を及ぼしてしまうといった見方もあるようです。
エアポンプを使用する場合は、このような悪影響を及ぼすこともあるということを忘れずに注意して使用するようにしましょう。
らんちゅうの色目
これから夏に向けて、らんちゅうを飼育してみようと考えている人は多いかと思いますが、らんちゅうの模様や色目は様々です。
自分の好みのものを選べば良いですが、やはり、水槽や池でぱっと目を引く赤色が美しいらんちゅうが人気のようです。
頭から尾の先まで全て赤色のらんちゅうの色目のことを「猩々(しょうじょう)」、猩々のらんちゅうの尾の先だけが白いものを「素赤(すあか)」と呼びます。
種親としては人気がありますが、らんちゅう自身を鑑賞するなら、ちょっと物足りない感じがするかもしれませんね。
やはり人気がある色目は「更紗(さらさ)」と呼ばれる色目です。
素赤のらんちゅうの頭や胴の一部分が白い色をしているものです。
全体的に見て、赤が多いものは「赤勝ち更紗」、白が多いものは「白勝ち更紗」と呼ばれています。尾びれや胸びれに赤が入っていないものは華やかさに欠けてしまいますので、全てのひれに赤が入っているかチェックしておきましょう。
この他にも、全身が白色の「白(はく)」、白の色目から体の一部にあずき大くらいの赤色が出ている「小豆更紗(あずきさらさ)」など、らんちゅうの色目には多くの種類がありますよ。赤色は濃い色で、白色は透明感のある美しい色であるらんちゅうが人気です。
また、見た目の美しさは、色目だけではなくウロコの並び方も大きく影響しています。
並び方に乱れがなく均一に並んでいて、小さめのウロコが人気です。
ウロコの光り方で乱れはすぐに分かります。上から見た様子もチェックしておきましょうね。
らんちゅう産卵の準備
らんちゅうの飼育に慣れてきたら、元気なオスとメスを交配させて卵を産ませ、稚魚から育ててみましょう。卵から育てたらんちゅうなら、可愛さも特別ですよね。
らんちゅう同士が自然に交配して孵化した稚魚も可愛いですが、自分で選んだオスとメスで交配させるのも楽しいものです。
そのようにしたい時は、らんちゅうが自然に交配してしまう前に、オスとメスを別々の池に分けておく必要があります。水温が12度を超えたら早めに分けておきましょう。
産卵専用の池も用意しておかなければいけませんね。
お水はカルキ抜きした新水を使い、中にはメスが産卵しやすい産卵巣を入れておきます。産卵巣には色々なものが使われますが、良く使われているものは「シュロ」と呼ばれる皮です。シュロ皮を水草のように束にして使います。もちろん自然の水草でも良いのですが、自然のものは動きやすいので安定が悪く、卵の付きが良くない場合があるので、初めて産卵させる人は人工の産卵巣を使った方が良いでしょう。
メスのお腹が柔らかくなり、膨らんできたら産卵間近です。
用意した産卵池にオスとメスを入れましょう。
1:1で入れても良いですが、失敗したくない場合は1:2、もしくは2:3の割合で、オスを多めに入れておきましょう。
餌は、少なめにしておきます。
特にオスに通常通りに餌を与えてしまうと、メス追いの動きが少なくなってしまうので気をつけてくださいね。
交配は通常朝からお昼頃に行われます。
午後からの産卵は、ほとんどが無精卵です。
交配するかな、という日は、朝から水槽の様子を頻繁に観察しておきましょう。
産卵された卵をそのまま放置しておくと、親らんちゅうが食べてしまうといったこともありますよ。卵にとっても不運な事ですし、食べた親らんちゅうも体調を崩すことがあります。しっかり見守っていてあげましょう。
らんちゅう交配の注意点
らんちゅう飼育に慣れてくると、らんちゅうを交配させて稚魚から飼育してみたいと思うようになりますよね。
らんちゅうが産卵するのは水温が20度以上になる春になってからですが、上手に産卵させる為には、秋から冬にかけて準備しておくことがポイントです。
らんちゅうが春になって良い産卵ができるよう、冬の間に体調をしっかり整えておいてやりましょう。
病気をさせないように水質管理を徹底し、肥満魚にさせないことも大切ですよ。
肥満になってしまうと、オスは精力が減退し、メスはお腹が膨らんで卵が詰まってしまうという危険も出てきます。
水温に気をつけて刺激のない環境で育てることも大切なのですが、過保護にすることなく、餌の与えすぎに注意し、適度な運動をさせることも大切なのです。
通常らんちゅうが冬眠から目覚めるのは、3月下旬頃です。
らんちゅうを交配させるのは、その1ヵ月後の4月下旬頃が良いでしょう。
品評会を目指して大きく成長させたいから、もう少し早く交配させたい・・・と考える人もいるかもしれませんが、らんちゅう飼育初心者の場合、交配を早めることは避けた方が良いでしょう。
まだ水温が安定していない早い時期に目覚めさせると、水温管理が難しいために水換えの時にらんちゅうが体調を崩すことになったり、うまく成長できなかったりといった問題が生じてきます。
5月に入ってから産まれたらんちゅうでも、立派に品評会に参加できますので、らんちゅうの健康管理を第一に考えるようにしましょう。